喫煙の不妊に対する影響は、男女共に深い関係があるようです。女性では卵管障害による不妊症、子宮着床障害による不妊症、また、男性に対する影響としては、頭がないなどの精子の奇形の量の増加、精子の運動能力の低下、精子のかずの減少などがあり、不妊症の原因になります。
これらの原因になるほか、卵子の染色体異常の増加、体外受精の際の受精率が低くなるなど、卵子の発育に異常をきたし不妊症の原因になります。これらは、本人の喫煙だけでなく、家族の喫煙も影響する場合があります。
タバコが与える赤ちゃんへの影響ここでも説明します。私たちの身体に様々な影響を与える喫煙ですが、当然赤ちゃんにとっても大敵となり、具体的には次のような現象が現れます。卵子の元になる卵祖細胞は妊娠20週には、数百万個に分裂しています。
また男の子では、胎児期の母親の喫煙が精液濃度の低下を引き起こす場合もあります。妊娠中に母親が喫煙すると、その子が将来不妊症になる可能性が高いのです。妊娠中の喫煙は、多くの先天異常と関係がありますが、イギリスの調査では、「無能症」との相関関係が発表されています。父親の喫煙も先天性異常と関係があり、中国の調査では「二分脊椎」の発生と相関関係があるとされています。