過少月経とは、思春期や更年期の時期、ホルモンバランスが乱れやすい時期に生じやすい生理不順です。出血量が極端すぎるほど少なく、ナプキンに茶色のおりもの程度の経血が少し付く程度で終わってしまうものを言います。

　過少月経の原因は三つがあります。

　一つは、ストレスや無理なダイエットによるホルモンバランスの乱れが上げられます。ホルモンバランスの乱れによる過少月経は、黄体機能不全が原因の場合と、そもそも排卵そのものがないことにより生じるケースがあります。

　二つめは、子宮腔癒着症が上げられます。子宮腔癒着症とは、子宮の内壁が上下で癒着を起こしてしまった状態を言い、中絶や流産の手術のときに、子宮が傷を負うことによ癒着する症状と言われています。

　三つめは、子宮発育不全です。子宮発育不全とは、子宮の大きさが年齢に見合った成長をしてなく、子宮の発育が悪い状態を言います。

　過少月経の治療は、卵巣そのものに異常があった場合には、 ホルモン療法による治療が行われます。その他、症状に応じて、排卵誘発剤や漢方薬などによる治療が行われます。