ここでは性感染症(性病)の検査について考えてみたいと思います。
性感染症とEDの項でも詳しく説明していますが、21世紀に入って、性感染症はますますその拡大を強めています。クラミジア、淋病などに代表される性感染症だけでなくHIV(エイズ)も増加の一途を辿っています。
それらの病気を放置しておくことは、後々大変な危険を伴う可能性がありますので、十分注意が必要です。
例えば、女性では5人に1人の割合いでしか症状がないと言われているクラミジアは、長く放置することで「骨盤内感染症」からくる不妊症、流産・早産、母子感染など極めて深刻な問題を招く可能性があると言われています。
また、クラミジアはそういった出産時の問題だけではなく、「骨盤内感染症」がさらに腹腔を上行して肝臓の周囲に炎症をおこして、“右の上部脇腹に強い痛み” を覚え、救急病院に運ばれるというケースまで報告されています。
男性におきましても、女性同様、自覚症状がないケースから「副睾丸炎」や「慢性前立腺炎」を招く例やED(勃起障害)に発展するケースまで様々で、放置しておくことは大変な危険を伴います。
これらのクラミジアや淋病の現在の性感染症の拡大の背景には、上に挙げたような「自覚症状の無さ」や「オーラル・セックスの一般化」、「性文化の多様化」などがあると言われ、さらにそれらの性感染症の感染がさらに別の感染症を招いていると言われています。
クラミジア感染者がHIV(エイズ)にかかる確率は、無感染の人よりもなんと、"3〜4倍"も高いと言われています。(以上、参考文献 (財)性の健康医学財団)
自覚症状がないだけにその実態を正確に掴むことは容易ではないといわれている現代の性感染症ですが、年代を問わず拡大傾向にあり、潜在的にはまだまだ増えると言われています。 |