血圧を上げる要因
血圧は、色々な要因によって上がります。
・血圧を上昇させる要因には、大きく分けて遺伝的素因と環境因子に分けることができます。
遺伝的素因 高血圧症になる体質は、遺伝すると考えられています。
環境因子 食塩のとりすぎ、肥満、飲酒、運動不足、精神的ストレス、喫煙などが血圧を上げる要因となります。
・精神的ストレス
精神的ストレスは血圧を一時的に上昇させます。ストレスが繰り返されると、交感神経の緊張状態が続いて血管は収縮し、血圧は高い状態(高血圧症)を持続するようになります。
・食塩のとりすぎ
食塩(=塩化ナトリウム)をとりすぎると、尿中へナトリウムを排泄するという腎臓の能力を上回ってしまうため、血液中にナトリウムがたまります。ナトリウムがたまると、水分を蓄えてナトリウム濃度を調節しようとする働きにより、循環血流量が増加して、血圧が上がります。
・喫煙
タバコに含まれるニコチンには、血圧を上げる作用があります。タバコは動脈硬化も進行させるので、狭心症や心筋梗塞のリスクも高まります。
・肥満
肥満は高血圧の大きな危険因子であることが明らかになっています。特に、内臓肥満は血圧上昇と関連が深く、減量すると血圧が下がるという報告があります。また、心臓から送られる血液の量は体重に比例して増加するため、肥満は心臓にも負担がかかります。
メタボリックシンドローム(代謝異常症候群)は、内臓脂肪型肥満に高血圧、高血糖、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態で、過剰な内臓脂肪の蓄積は、高血圧症や、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を併発しやすくなります。 |