板藍根(ばんらんこん)について
板藍根(ばんらんこん)はホソバタイセイという名前のアブラナ科植物の根を乾燥したものです。また、リュウキュウアイという名前のキツネノマゴ科植物の根茎や根を乾燥したものも板藍根として使用されています。 漢方では解熱、解毒薬として、熱病の発疹や皮膚の化膿性炎症、オタフクカゼ、咽喉腫痛などに他の生薬と混ぜて応用されています。板藍根は実熱火毒に用いるとあります。つまり、板藍根はしっかりした体格で体力があり、心身が充実し、熱気を発しているような人に適用できるということを意味しています。 板藍根(ばんらんこん)は一般に風邪やインフルエンザの予防や、発熱やのどの痛みなどの症状に、煎じ液をお茶代わりに飲むなどの方法で、広く利用されています。また、煎じ液でうがいをすることもウイルスや細菌の感染予防に役立ちます。 中国では、板藍根(ばんらんこん)が安全な生薬として幅広い年代層に使用されています。また、日本でも食品として流通しはじめましたが、重篤な副作用は報告されていません。ただし、体質や体調によってまれに体に合わない場合がありますので、その場合は服用を中止し、医師、薬剤師に相談されるといいでしょう。
板藍根(ばんらんこん)を含んだ漢方薬一覧
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