硼砂(ほうしゃ)について

　硼砂(ほうしゃ)はNa2B4O7･10H2Oの化学組成をもつホウ(硼)酸塩です。天然には塊状あるいは皮膜状としても産します。最も普遍的なホウ酸塩鉱物で，塩湖の蒸発などにより乾燥地帯に産出します。トルコ，北アメリカのカリフォルニア，南アメリカのアンデスなどに有名な鉱床がある。種々のホウ酸塩鉱物から抽出されるホウ素は一般にホウ砂の形で商品化されます。
　漢方では、主な効用が、殺菌、消毒、洗浄作用です。特に カビ系の菌に効果あり、膣洗浄液にも使用されます。浄化された硼砂(ほうしゃ)は　内服にも使用されます。咳、気管支炎、痰などにいいです。皮膚に膿瘍（のうよう）や嚢胞（のうほう）なんかができたときは、浄化された硼砂(ほうしゃ)をお湯で溶かしたものを、コットンに含ませ、それをしばらく患部に添付しておくことで　２−３日で　中の膿が自然と出て治りが早くなります。

※硼砂(ほうしゃ)の浄化される方法

１）　硼砂の塊を水で洗う。
２）　鉄製の容器に入れる。
３）　弱火で加熱する。
４）　加熱中に、硼砂が膨らんでだんだん　崩れてきます。ポップコーンがはじきれるよな音がしますが、心配なし。
５）　この破裂するような音がやみ、硼砂が変化しなくなったら、火を消し、容器をはずします。
６）　粉上になった硼砂を集め、冷めるのを待つ。
７）　浄化された硼砂(ほうしゃ)の出来上がりじゃ！

硼砂(ほうしゃ)を含んだ漢方名薬一覧