漢方では、頭痛の原因によって用いる漢方薬を選びます。気・血・津液の栄養が届かなければ頭痛を感じます。
◆気虚の頭痛
気虚の頭痛はエネルギー不足・元気不足による頭痛です。
気虚の頭痛は疲れると頭痛がひどくなる・疲れやすい・風邪をひき易い・朝起きるのがつらい・食後眠くなる・食が細い・汗をかき易い・血圧がひくいなどの症状があります。
◆血虚の頭痛
血虚の頭痛は血液不足による頭痛です。
不栄則痛という言葉があります。新しい栄養が不足すると、痛みが出ます。血虚によって、新しい栄養を持った血液が頭に届かなければ痛みが出ます。
血虚の頭痛は貧血・顔色が白くつやがない・めまいや立ちくらみ・動悸がする・生理量が少ない・めがかすむ・目が疲れやすいなどの症状があります。
◆湿症の頭痛 頭重
湿症の頭痛は水分の停滞による頭痛です。
湿症の頭痛は曇りの日や、雨の日に頭痛 頭重がひどい・体が重だるい・むくみやすい・回転性のめまい・吐き気を催す・水ぶとり・メニエールなどの症状があります。
◆湿熱の頭痛
湿熱の頭痛は水分の停滞に熱が加わった頭痛です。
湿熱の頭痛は身体に要らない水分と、身体に要らない熱が溜まって湿熱という状態になります。
香辛料の強い食べ物、お酒、たばこ、肉、脂っこい食べ物、甘いものなど食生活が乱れてコレステロール・中性脂肪が高くなり血流が悪くなり頭痛を伴います。
湿熱の頭痛は舌の苔が黄色く厚くなり、べっとりしています。 |
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